「核兵器禁止条約」の発効確定にあたって
日本パグウォッシュ会議
2020年10月29日

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「核兵器禁止条約」の発効が決まったことを心より歓迎いたします。

 

2020年10月24日、「核兵器禁止条約」を批准する国が50に達し、90日後に条約が発効することとなりました。長年にわたり訴え続けてきた被爆者の方々、核実験被ばく者の方々、それを受けた世界の市民社会による弛まぬ努力の成果であり、人類の生存をも脅かす非人道的な核兵器の廃絶に向けた歴史的な一歩です。

 

核兵器の脅威は依然として無くなったわけではありません。唯一の戦争被爆国である日本の政府は、核兵器廃絶に向けた国際的な流れと「核兵器禁止条約」の発効を真摯に受けとめ、核保有国とその同盟国が「核兵器禁止条約」に参加していない現状を変えるために先導的な役割を果たすべきです。「核兵器禁止条約」に参加し、条約に記された被害者支援と環境修復(第６条)、国際協力と支援（第７条）において、主体的役割を発揮していくべきです。

 

日本パグウォッシュ会議は、ラッセル・アインシュタイン宣言の精神に則り、「核兵器のない世界」の実現に向け、今後とも尽力していく所存です。

⽇本パグウォッシュ会議