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原爆の日、72年目を迎えて

 72年前の8月6日、広島に初の原爆が投下され、3日後の9日には長崎にも投下されました。きのこ雲の下で起きた地獄のような出来事、生き残られた被爆者がその後も、そして現在も放射線障害で日々苦しんでおられること、こういった被爆の実相を、私たちは決して忘れてはいけません。日本パグウォッシュ会議は、この被爆の実相を世界の専門家に伝えるべく、1995年、2005年と広島で、そして2年前の2015年には初めて長崎で世界パグウォッシュ会議を開催して、多くの方々に「ノーモアヒバクシャ」のメッセージを受け取っていただきました。
そして、今年、2017年7月7日、被爆者の方々が長年訴えてきた「核兵器禁止条約」が採択されました。長年の被爆者の思いと、それを受けた市民社会や非核保有国が尽力して、わずか4か月弱で「核兵器禁止条約」ができたことは、本当に素晴らしいことだと思います。しかし、本来その主導役を果たさなければいけない日本政府が交渉にも参加しなかった事は残念でなりません。
72年目の原爆の日を迎えて、改めて、犠牲になられた御霊に心より哀悼の意を表します。日本パグウォッシュ会議は、今後も、被爆者の方々の思いを胸に「核兵器のない世界」実現に今後も尽力していく所存です。

 

2017年8月6日
日本パグウォッシュ会議代表
鈴木達治郎

 

日本パグウォッシュ会議  Pugwash Japan

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